2010年9月21日火曜日

2010/09/19(日)

919()
天気:晴れ
気温:30
風:北西
波:穏やか
 今日は、昨日のレーザスキャンの成果を踏まえ、たぎりサイトと呼ばれる地点にTuna-Sandを潜航させた。たぎりサイトにはサツマハオリムシと呼ばれる特殊な生物の大群衆が存在する。サツマハオリムシとは熱水地帯特有の生物であるハオリムシの一種である。昨年、Tri-Dogが画像観測を行っており、その結果とTuna-Sandによる結果の比較を行う予定である。

Tuna-Sandの航路計画
(隈なく探査することで対象物を確実に発見できる)


Tuna-Sandの前方カメラの映像
(左手に謎のケーブルのようなものが見える)

今回はハオリムシ観測に向かったが、その過程でターゲットと異なる物体に遭遇した。このような遭遇に海底探査の魅力を感じた。

発見したハオリムシ群集

 潜航して約2時間、ようやく目的のハオリムシ群集を発見した。水深約100mにこのような光景が広がっているのは不思議な感覚である。これをレーザでスキャンすることでどのような結果になるか楽しみである。

船上で確認したたぎりの様子

 船上からも海底から湧き出るたぎりの泡を確認することができた。まさにこの下でTuna-Sandは探査を行っている。

デッキの清掃の様子
(今日は、デッキ清掃が行われた。電動のブラシで床を掃除している最中)

 午後からは、さらにレーザスキャンの精度を検証するために再び昨日のチムニーを観測した。順調に観測が進み、昨日のデータも含め様々な角度からのレーザスキャンデータを収集することができた。
 午後の潜航も無事に終了して、今日は給水日のため、鹿児島港のドルフィンポート近くに停泊した。ドルフィンポートはショッピングモールであり、必要なものを買いそろえた。久々の陸地であったが、淡青丸ではそれほど揺れなかったため違いは感じなかった。

ドルフィンポートの様子(夜景が綺麗であった)

 明日の10時に出港して、残り3日間の航海を行う。明日はTri-Dogは再びステーションとの通信を行う。明後日はTuna-Sandはレーザスキャンを海底面に向けて行う仕様に変更して探査を行う予定である。航海も後半に突入したが、ここまで事故もなく、無事に終了しているので、残りも気を引き締めていきたい。

今日の桜島(鹿児島入港直前の淡青丸から)


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