2010年9月21日火曜日

2010/09/18(土)

918()
天気:晴れ
気温:30℃
風:南西
波:穏やか
 今日と明日は、Tuna-Sandの潜航となる。Tuna-Sandは最近では黒島海丘のポックマークや、新潟沖のメタン湧出域のベニズワイガニ群集の観測に成功しており、ニュースでも取り上げられた。Tuna-Sandは自律型のAUVとしても、遠隔操縦型のROVとしても利用することができる。今回は熱水チムニーの観測に向かうが、船上でモニタリングするためROVモードで潜航する。

桜島を向くTuna-Sand
(後ろの木箱に入っているのが、遠隔操縦のためのケーブル)

 熱水チムニーとは海底からわきだす熱水が急冷されてできる煙突状の構造物である。熱水の中には様々な金属が含まれており、我が国の重要な金属資源として期待されているが、未知の部分も多い。今回はレーザを用いてチムニーの3次元形状を取得する。

投入準備中のTuna-Sand

Tuna-Sand前方のアクリル円筒容器がレーザ装置である。容器の中のシートレーザを左右にスキャンすることで、海中の物体の3次元形状を取得する。


潜航を開始するTuna-Sand

発見したチムニー
(白く見えるのはバクテリアマット)

レーザスキャン中
(凹凸を捉えている様子がわかる)

このあとTuna-Sandはチムニーを周回し、様々な方向からレーザスキャンを行う。これはチムニーの形状を様々な方向から取得し、その情報を融合することで、全体的な3次元形状を再現するためである。
Tuna-Sandが探査を行う一方、デッキではケーブルの処理が行われている。Tuna-Sandが自由に観測するためにケーブル出し入れは適切に行う必要がある。

Tuna-Sandのケーブル
(かなりの長さがある)

今日のチムニー観測を解析した結果は良好で、形状が抽出できていた。この結果を踏まえ、明日はTuna-Sandはサツマハオリムシの観測に向かう予定である。昨年、Tri-Dogが同じ場所で画像観測を行っているため、比較した結果が楽しみである。

本日の夕食
(魚料理が大きくて食べごたえがあった)

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